市朗怪全集とは
実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集!
1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!
内容紹介
霊界テレビ (23分)
エジソンが霊界ラジオを発明しようとした話は有名だが、ドイツでは、霊界テレビを作って成功させたという事例があるらしい。
その実験をやりませんか、という依頼があるテレビ局から舞い込んできた。日本では初の試みだという。
幽霊の声 (19分)
霊を記録として残そうという試みは世界中で行われたが、確実に成功したという事例を私は知らない。ただ、偶然に霊の声が録音されたという音源は知っている。
それは日本でのことである。私はこれは確実な霊の声であると断言する。その根拠を述べよう。
映画「リング2」撮影エピソード (12分)
霊界テレビの実験場所は熱海の某海岸で行われた。この海岸は映画『リング2』のロケに使われた場所だそうで、実際に怪異が連続して起こったという。
怪異に遭遇したというスタッフからの証言や起こった怪異について紹介してみよう。
霊界テレビの実験 (15分)
霊界テレビの実験は成果なく終わった、かのように思われた。しかしテレビスタッフたちによれば霊は映っていたというのだ。
そしてそれを『TVタックル』で紹介するのだという。私も出演しなければならない事態となったが、ある問題があった。
視えるようになった (9分)
ある男性が私の仕事現場に見学にやって来た。すると彼はその場で霊を視たという。詳細を訊くと最初は霊など見たことも無かったのだが、あることをキッカケとして、ある日突然視えるようになったという。そのキッカケとなった霊体験を話してくれた。
ノック音 (18分)
あるテレビ番組プロデューサーの話。終電を逃し、スタッフにホテルをとってもらった。その部屋で寝ようとしていた時のこと。遠くからドアをノックする音が聞こえた。
それが廊下を歩きながら片っ端からドアをノックしていてる。近づいて来た。この部屋もノックされるかもしれない。誰だと思っているとどうも様子がおかしい。そしてドアをノックされた…。
最敬礼 (4分)
沖縄のあるテレビ局の警備員が、あるスタジオの巡回をやりたくないと言いだした。幽霊が出るらしい。ところが局の担当者は「じゃ、仕方ないね」とそれを認めたのだ。
訳を聞くと、実はこの時スタジオの中には先の大戦における沖縄決戦の遺品が大量に保管されており、つまりいつ出てもおかしくないというのだ。しかもそのスタジオの出入り口に…。
NGビデオ (3分)
そのビデオテープは廃棄処分にするという。実は沖縄では映ってはいけないものが映るとそうすることに決まっているのだという。そして何が映っていたのかと言うと…。
中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋〜あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
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