内容紹介
ミシシッピ川のほとりにあるピーターズ・バーグの村でポリーおばさんと一緒に暮らしているトム・ソーヤー。
わんぱくでイタズラが大好きなトムは、ポリーおばさんだけでなく村中の人も皆、振り回してしまいます。トムは親友ハックルベリー・フィンと共に数々の事件を巻き起こしますが、持ち前の正義感と明るさのために村の人気者でもありました。
ある日、真夜中に墓場を探険に出かけたトムとハックが見かけたのは、殺人犯インジャン・ジョーでした。二人が見つからないように隠れていると、その目の前でインジャン・ジョーは殺人を犯してしまうのです。それを見てしまったトムは裁判で証言をしますが、法廷中インジャンは逃亡をしてしまいます。
逃亡中のインジャンはスペイン人に変装し、ある人物に仕返しをしようとたくらみます。
また、インジャンは隠れ家で誰かが埋めた金を見つけ出し、どこかに隠そうとします。その様子をこっそりと見ていたトムとハックはその金を探そうとインジャンを偵察することにします・・・。危険なインジャンを監視するトムとハック、金は見つけ出せるのでしょうか!?
この作品は、1876年に出版されたマーク・トウェイン作の、世界で一番有名と言っても過言ではない冒険物語です。序文においてトウェインは、少年少女向きに書いた作品ではありますが、是非大人にも読んで欲しいと記してあります。対象となるお子様に喜ばれるのはもちろんのこと、時に社会への皮肉を挟みつつ展開される、胸躍る冒険の数々は、大人までも童心に返って、楽しい時間を過ごせることでしょう。
収録作品
1_わんぱくトム
2_すばらしいへいぬり
3_愛の殉教者
4_日曜学校で
5_かみつき虫
6_ベッキーにあう
7_だに遊びと仲たがい
8_海賊の夢
9_夜ふけの墓地
10_犬の遠ぼえ
11_うなされるトム
12_しろうと療法とねこ
13_海賊団の出帆
14_楽しいキャンプ
15_わが家を偵察する
16_たばことあらし
17_自分の葬式
18_夢のふしぎ
19_愛情のねうち
20_身がわりに立つ
21_天じょうからねこ
22_ハック・フィンも改宗
23_マフ・ポッター助かる
24_すばらしい昼、おそろしい夜
25_宝さがし
26_宝はほんもののどろぼうの手に
27_<第二号>をさがす
28_インジャン・ジョーの巣で
29_ハック、ダグラス夫人をすくう
30_ほら穴にのこされたトムとベッキー
31_くらやみの中で
32_「おきろ! みつかったぞ!」
33_インジャン・ジョーの運命
34_金貨ざくざく
35_紳士のハック、山賊のなかまにはいる
マーク・トウェイン
マーク・トウェインは、アメリカ合衆国ミズーリ州出身の作家、小説家で、『トム・ソーヤーの冒険』の著者として知られ、数多くの小説やエッセーを発表し、世界中で講演活動を行っていました。 ペンネームである「マーク・トウェイン」は、川を蒸気船が航行する際の測深手の水先人への合図“by the mark, twain”から採ったと言われています。 作家のアーネスト・ヘミングウェイは『アフリカの緑の丘』において、「あらゆる現代アメリカ文学は、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』と呼ばれる一冊に由来する」と高く評価しました。 ハレー彗星の観測された1835年11月30日に生まれたトウェインは後年、『私はハレー彗星が空に掛かる頃この世に生まれた。 だから私は、ハレー彗星と共に旅立つのだ』と周囲の人間に語っていましたが、その言葉の通り、1910年、次にハレー彗星が現れた日に亡くなりました。
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