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あらすじ

朗読 守屋政子/上恭ノ介

収録内容（CD3枚組）
CD1 しづやしづ（一〜九）合計収録時間73分
CD2 しづやしづ（九、十）将監様の細みち（一〜七）合計収録時間72分
CD3 霜柱（全章）合計収録時間66分

【将監さまの細みち】
病気で仕事をしない夫と子供との生活を支えるため、おひろは岡場所で働いていた。
ある夜おひろは、客にさっき歌った唄をもう一度歌ってくれとせがまれる。
酔っていてよく覚えていなかったが、その歌は子供のころに、
遊び仲間たちとよく唄った歌だった。
『こーこはどーこのほそみちじゃ、将監さまのほそみちじゃ』
歌が物語の主軸になるこの作品は、朗読CDならではの小説体験を楽しんで頂けます。

【霜柱】
次永喜兵衛は従兄弟の金之助と飲みながら、『もう俺は江戸へ帰る』といきまいた。
彼は国許で廃家になった次永家を再興するために来たのだが、
家老の繁野兵庫に目の敵のように小突きまわされると、金之助に訴えた。
しかし金之助は取り合わない。子供を育てることの難しさと、
親の苦悩を鮮烈に描いた傑作短編。

山本周五郎

1903年山梨県生まれ。本名は清水三十六(さとむ)。
山本周五郎質店を経て帝国興信所（現:帝国データバンク）に勤務。
1926年「須磨寺附近」が文藝春秋に掲載され名を知られることとなる。
1943年に「日本婦道記」が直木賞に選出されるが、
『読者から寄せられる好評以外に、いかなる文学賞もない』として辞退。
藤沢周平と並び、時代小説の中でも市井の人たちを描いた作品に定評がある。
1967年2月14日死去。享年63歳。

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