著者プロフィール
筒井 康隆(つつい やすたか)
1934年、大阪に生れる。父は動物学者の筒井嘉隆。同志社大学文学部卒。大学時代は演劇と心理学に熱中した。工芸社勤務を経て、デザインスタジオ〈ヌル〉を設立、経営にあたる。60年、SF同人誌「NULL」を発刊、同誌一号に発表の処女作「お助け」が江戸川乱歩に認められ「宝石」8月号に転載された。65年、上京して専業作家となる。以後、ナンセンスなスラップスティックを中心として、精力的にSF作品を発表、『ベトナム観光公社』『アフリカの爆弾』などの作品集で直木賞候補となった。81年、『虚人たち』で第九回泉鏡花賞受賞。実験的な作風を好み、『脱走と追跡のサンバ』『虚航船団』『残像に口紅を』『文学部唯野教授』『朝のガスパール』など傑作多数。抒情的な短篇や、軽妙なエッセイの他に、戯曲、アンソロジー編集など、常に第一線に立って幅広く活躍。
93年9月から、次々と用語を規制していく風潮に抗議して断筆し、話題となる。97年1月、執筆再開。
解説
かの筒井康隆の胃をストレスで破壊・入院に追い込んだ怪作!
章ごとに異なる朗読者がとりくむ初の試み! 役に立つ講義つき。
主人公・唯野仁。彼は若年ながら早治大学英米文学科の名物教授であり、実は隠れて小説を発表している新進作家である。
いいですね!うらやましいですね!唯野先生、多才ですね!
・・・しかしその内幕は、グロテスクな日常---賄賂の対象にされなくて拗ねちゃった学部長等々---を乗り切らなければならないは、壮大な文学理論を打ち立てなければならないは、締め切りもあるし、でもそれはヒミツだしと、超☆多忙。
・・・さて。
事実は小説より奇なり。象牙の塔の内情は、こんな甘いものではないぞ、もっとむちゃくちゃだぞという某大学教員の証言があるのですがどうでしょう。
笑いすぎて涙がこぼれるほど笑えるのは、コレが「よくできたフィクション」と思ってるからなのですが・・・ コレが事実、またはそれ以下なら笑うに笑えないと思うのですけれど、どうでしょう・・・
悩みはアナタを追い込むことでしょう!総時間10時間を超え、プロデューサーも追い込みました!まさに怪作!これぞ日本版オーディオブックの真髄です。
「ことのは出版オーディオブックの情報はhttp://www.kotonoha.co.jp にて」
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